メンデニィザ   ~北島遠征記 その3

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いよいよ島の存在感が支配する海域に入った。


それまで大海原という大舞台で主役を演じてきたボートも、
メンデニィザという圧倒的な存在を前に、脇役にまわった感が否めない。



いつの間にか鳥たちもボートの周りに集まってきた。
今までにボートを見たことが無いわけではないだろうが・・・
何かを探るような視線を向けつつ、ボートのスピードに合わせて飛んでいる。

敵なのか、味方なのか・・・威嚇なのか、歓迎なのか。




ボート上のダイバー達は、そろそろ準備でも・・・といった具合にスーツなどを
引っ張り出し始めている。僕は1分あれば水着からスーツまでを着れるので、
先輩諸氏らが入り始めてからでも良いか・・・と。
まだカメラを首に提げたままにしていた。


そんな折、キャプテンがデッキに降りてきてブリーフィング。

ダイビングポイントは島を通り過ぎて、島から4キロ離れたところにあるリーフで・・・との事。
その時はちょうど9時くらいであったが、予定は9時45分頃、10時には1ダイブ目のエントリーを・・・と。


で、それまでの間、ランチを調達する・・・と。



まず、そんな島から4キロも離れたところにリーフなどがあるのか・・・?
というのが僕の第一の驚き。

万が一の大激流に備えてシグナルフロートは持参していたものの・・・
漂流中に人食いザメにでも襲われたらどうしよう・・・とか。笑
そんな事あるはずない・・・と思いながらも、この海域のサメはダイバーを見慣れて
いるはずもないから、とりあえず噛み付いてみて食えるかどうかの判断を下す・・・
という事がありえない話でもない。



第2の驚きというか、えっ?!と思ったのが、ランチを調達する・・・という彼の言葉。

要するにラインを出して魚が食いつくのを待つということだが、そんなに上手い具合に
食いついてくれるのかどうか。彼のあまりにも楽観的な言い方というか、食いつくのが
ごくごく当然の事の様に話す口調からして、物事そんなに甘くないでしょう・・・
的に捉えてしまう僕。



とまぁ、そんなこんなでダイビングスタートまではあと45分はあるという事だし・・・
島の近影をバシバシとカメラに収めていく事にした。


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メンデニィザには勿論人が住んでいるはずも無く・・・
陸地にいるものと言えば、羽を休める海鳥くらいなものであろうか。

時々調査ではヘリで人が訪れているようで・・・
たまたまかどうか、その日もヘリが一機、ボート上を飛び去っていった。


ボートはゆっくりと島の脇を航行していたのだが、ボートが近づくと一斉に
鳥たちが飛び立ち始める。スタジアムでウエーブが起こる様な感じ。
が、その様子はどうやら歓迎ムードなものではなく、むしろ警戒心から起こっている様に僕には見えた。

そんな鳥たちが飛び立つ光景を前に知ったことなのだが、
なんとこの島は、度々米軍機の演習の標的になっているらしい。
さっきから見てきた岸壁の、どこか真新しく崩れたような岩肌は、まさにそれら演習によって
刻まれたものだったのだ。
ミサイルを打ち込まれると思っているのだから、鳥たちも逃げようと一斉に飛び立つはずである。


その内、この島もどんどん崩されて小さくなっていくのだろうな・・・と。
愚かな話である。







一方でランチ用お刺身の方だが・・・

これまたビックリしたのが、垂らした(流した)ラインの先についている疑似餌を
鳥が狙っているのである。まさかそんな事はないだろうと思うが、本当にラインを垂らした
直後からその真上を鳥が付いて来だした。それも海面ギリギリまで降りてくる。
疑似餌を狙う魚を食いに来ているのかと思いきや、その疑似餌もそこそこ大きいのだから
それに食いつく魚となると到底鳥がくわえられる大きさであるはずもないかと。

以前に、トローリングで鳥が釣れた・・・という冗談めいた話も聞いた事があったが、
この時は、本当に鳥が釣れるぞ・・・と思った。もしや、ランチとは焼き鳥の事だったのか?



5分も経たない内に最初のヒット。本当に調達できた。。。笑




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で、更に立て続けにヒット。入れ食いである。。。汗
キャプテンのプランは、かなりの信憑性がある事が分かった。



これなら、島から4キロ離れたところにもリーフがあって、そこでダイビングが出来るんでしょう・・・と。
人食いザメの心配などせずに、キャプテンのプランについて行こう・・・と。


この時、僕は腹を決めた。。。











首尾よくランチ用お刺身を調達できた僕らは、一旦島を通り越して更に進む。

これまた驚いた事に、島からこんなにも離れているのに、ボートの脇から下を見ると・・・
なんとそこには薄グリーンに見えるリーフ(棚)が広がっているではないか・・・!

目測、水深10~12m。


キャプテンがどの辺りにアンカーを落とすか旋回していたのだが、
その時にはリーフエッジも確認できた。

群青というのか深い青と、薄グリーンのリーフの境目がくっきりと分かる。
おそらく、ドカ~ンと水底が見えないくらいに落ち込んでいるのであろう。
島から4キロも離れたところにある、スーパードロップオフ・・・。



果たして何が待ち受けているのか・・・。












僕はカメラをバッグに戻し、ここにきて初めて水着とスーツを手に取った。。。




















次はいよいよ水中写真の登場です!

首を長~くしてお待ち下さい!!笑






その4へ続く・・・














daisuke 33

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by daisuke_yanai | 2009-09-09 18:28 | ダイビング | Comments(10)
Commented by ボラボラ at 2009-09-09 21:47 x
その4、なるべく早いとこお願いしや~す!
Commented by ひろこ夫 at 2009-09-10 12:13 x
続きは来週お会いして聞いてしまおうかな
Commented by daisuke_yanai at 2009-09-10 16:26
>ボラボラさん

コメントありがとうございました!
期待せずにお待ち下さい。。。笑
Commented by daisuke_yanai at 2009-09-10 16:28
>ひろこ夫さん

コメントありがとうございました!
そうですね・・・一緒にストーリー、練ってください。。。笑
(って、ノンフィクションのはずだろ~!)
Commented by どあらっち at 2009-09-11 00:28 x
お初です。
お初なのに、いきなりですいませんが・・・
早く次ぎのNo4をお願いします!!!
その先が気になり寝られなくなっちゃいますよ~。
Commented by tf0054 at 2009-09-11 02:26 x
北の島、うらやましいです!!!行ってみたい!!
Commented by daisuke_yanai at 2009-09-11 19:02
>どあらっちさん

初めまして。コメントありがとうございました。
ご期待頂けて光栄です!
ご期待に応えようとするほど、更新が先送りになりそうで・・・

が、頑張って早めにアップ致しますので、また暫くしたら覗きにいらして頂けますと幸いです。


宜しくお願いします。
Commented by daisuke_yanai at 2009-09-11 19:05
>tf0054さん

コメントありがとうございました!
僕も是非とももう一度行ってみたいです。。。


サイパンのダイビングサービスによっては、ボートをチャーターして企画してくれるお店もあるかも知れません。。。
是非リクエストされてみて下さい。



またご覧下さいね。
Commented by にゃんこ at 2009-09-12 01:29 x
ご無沙汰してます~^^
新しい挑戦だったんですね!
早く水中写真みたいです!!
美しい白いフィンパタパタして潜ったんでしょうなぁぁ~^^
Commented by daisuke_yanai at 2009-09-13 16:10
>にゃんこさん

こんにちは!コメントありがとうございました~

挑戦というと何だか凄いですが・・・
ま、初めて潜るポイントにカメラ(ワイド)を持って入るわけですから・・・
挑戦とも言えましたね。ダイビング誌のカメラマン気分でした。


この時は、宝刀ジェットフィンで潜りましたよ。
どのくらいの流れが出るか分かりませんでしたので・・・僕流の激流対策です。笑



続きもお楽しみに~・・・笑
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