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北島遠征記

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台風8号の影響も薄れて、マリアナ諸島近海が
ベタ凪ぎになった8月中旬のある日、北島遠征が敢行された。


サイパンの属する北マリアナ諸島連邦は14の島から成るそうで・・・
南から順に、ロタ、ヤギ島、テニアン、サイパンと並び、それより北の島々を
「Northern Islands (北島諸島)」と呼んでいる。
今でも時折噴煙を上げる、アナタハンなどもある。



もちろん、僕自身、初遠征であった。


昨年からサイパンに就航したダイビングボートが、日頃のご愛顧に感謝して・・・
という意味もあるのだろうが、インストラクターを集めて北島遠征計画を打ち出したのだ。

総勢25名ほどだったか。スピアフィッシングでも数名乗り込んでいた。





午前6時集合、6時20分出航。
こんな朝早い時間帯からボートに乗ったのも初めてだったと思う。
まだ暗い中ではあったが、ボートが海面を滑るように進むあたりからして
この日がいかにベタ凪ぎであったか・・・今日、北島遠征をせずにいつするのか、
という程の海況。まさに奇跡の海況だった。


午前7時過ぎ。後方にサイパンが遠のいていく。
周囲は一面の大海原。ここまで外洋になると多少のウネリや波もありそうなものだが・・・
ボートは揺れることなく、新艇らしいスピードを保って滑走する。

サイパン島を、海の上からこんなに離れて眺めたのも勿論初めてだったので・・・
そのどんどん小さくなる島を見つめては・・・



あぁ、あの陸地が普段僕が寝起きしてる所なのか・・・と。


何やら感慨深いものがあった。笑






出航してから1時間程も経った頃には、各々が発していた出航時の興奮も少し冷めていた様で・・・。


遠くをぼんやりと見つめながら、物思いに耽っていらす方や
朝が苦手なのか、タンクに寄りかかって眠る方など。。。

ボート上には凪いだ時間が流れていた。









目指すは北島諸島の中で、一番サイパンに近い島・・・



Farallon de Medinilla




現地の人が メンデニィザ と呼ぶ島である。
ボート上の殆どのダイバーが初めて潜る場所・・・



どんな地形なのか、大物は棲んでいるのか、流れは速いのか・・・


そんな期待感を胸に、遥か遠くに小さくなりつつあるサイパンを眺めながら
同時にそれは、目指す島に刻々と近づきつつある事を意味するのだ・・・と。



まだ見ぬ島と、今日一日、これから繰り広げられるであろう冒険に思いを馳せる僕なのでした。














その2へ続く・・・













写真は、そんなボート上でのスナップ。
この日は、ここぞとばかりに陸用・水中用にカメラ2台を持って乗船。

自身初の撮影小旅行にもなった。。。笑











daisuke 33









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by daisuke_yanai | 2009-08-25 18:59 | ダイビング
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