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火炎樹のある風景。




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まだ朝の内だというのに既に日差しは強く。

ついさっき顔を洗ってスッキリしたかと思ったのも束の間、
僕の額には汗が玉となって浮かんできたりしている。


昨夜の激しいスコールのせいでまだ地面は湿っていて、
校庭に広がる芝生はその水分を存分に吸収しようと息吹いているようで。




「ガラパン小学校」。


僕は久しぶりに足を踏み入れたので、そんな足元の芝生を気にしながら
カメラ片手に子どもらの様子を見て回っていた。
生徒達はそんな湿った校庭に何ら関心を示すわけでもなく、
普段と変わりない校庭、校舎を奇声を発しながら走り回ったり、
集まってお喋りに夢中になっていたりした。


ただいつもと違うのは、今日は年に一度の、何と言うのか。。。
「お祭り」みたいな日であるという事。
それで尚更にみんなはしゃいでいるのだ。



毎年学年末に行われるこの行事。野外で行うプチ学芸会とでも言うのか。
各学年毎にパフォーマンスをする・・・というもの。
父兄らが自由に校内に入ってきて見る事ができる。


自分の子どもの学年がパフォーマンスをする時など、
特に低学年においては踊ってるすぐ傍でカメラを回していたりする。
ご父兄はお下がりください・・・などとアナウンスがあるものの
誰も聞こえている素振りすらない。
だからと言って、それを制止するわけでもない。

ま、サイパンですからね。




僕の子らも何かしらやっていた。
もの凄く凝った演出があるわけでもなく。。。
そこそこ流行のステップをいかにも若者向け音楽に合わせて
繰り返し踏んでいる。

で、曲が終わると同時にステップも止まる。
みんなで合わせてやった事と言えばそのステップと、
着ているシャツの色くらいで。
(これは事前に学年毎の色が決められて、当日はその色を基調とした服を
着てくること・・・となっていた)


おそらくこの日に向けて頑張って練習してきたんだ・・・
などと言う達成感は微塵もないであろうが。

ま、それも良いのかもしれない・・・・サイパンだから。笑





僕の子らが通うガラパン小学校は、ガラパン地区のど真ん中にある。

道を挟んで向こう側は、日本や韓国、中国、ロシアなどからバカンスを
求めてやってくる観光客が集まる世界。
片やこちら側には、こんな暑い島でも鼻水を垂らして、且つそれをシャツで
拭いている様な僕の子らも含めてジモティー(地元民)が暮らす世界。


このギャップが色んな意味で興味深いと思うのは僕だけかもしれないが。

ま、サイパンだから・・・と、流せてしまえるのが良いのか悪いのか。笑




今日は、普段僕の子らがどんなところでどんな風に社会生活を送っているのかを
垣間見れた気がして、嬉しかったというか安心したというか。

彼らには彼らの世界、社会があるのだ・・・と改めて思った。




そういう僕だって、その頃の事を思い出してみると・・・

子どもも子どもなりに大変なんだよなぁ・・・気ぃ遣って。
とか言ってたかもしれん。




自分が子どもだった頃を思い出して懐かしく感じる反面、
僕的には何にも変わってない様な気がするのだが。。。
ダメでしょうか?笑

もしくは、そんなに大人だったのか・・・?自分は。笑








写真は今日の一コマ。

サイパン観光業の象徴「ハファダイホテル タガタワー」と
南国の青い空の下、火炎樹が咲いている校庭で踊る生徒達。


大阪でいう所の、梅田のど真ん中にある小学校みたいなものですから。
ガラパン小学校っぽい一枚かと。笑













daisuke 35

by daisuke_yanai | 2011-06-10 21:49 | 家族
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